モバイルバッテリーで最も売れているメーカー
Anker(アンカー)には、当然売れるだけの理由があります。
デザインが抜群によく
iPhoneにマッチしているという点も
もちろんあるのですが、
それだけではなく
優れた技術がてんこ盛りなのです。
モバイルバッテリーを選ぶ際に
知ると知らないでは大違いですので
さくっと
見ていきましょう。
目次
Ankerの技術① PowerIQ 1.0とは
各USBポートに接続された機器を自動的に検知し、
その機器に適した最大のスピードで
急速充電を行うことを可能とする技術です。
正式にはPowerIQですが、
便宜上、PowerIQ 1.0と呼ぶことにします。
このPowerIQ 1.0ですが
Anker社の製品では
もはや標準装備になってます。
iPhoneやAndroidなどスマホにより
充電可能な電圧と電流が決まっています。
例えば
5V/1A=5W
5V/2A=10W
5V/2.4A=12Wなどです。
このPowerIQ 1.0では、最高出力は5V/2.4Aの12Wまで
対応しているため、iPhoneであれば、十分ですね。
(iPhoneは、急速充電に対応していないため5V/2Aが上限値です)
デメリットとしては、PowerIQ 1.0では、
Android製のスマホは、より高圧な充電まで対応しているので、
PowerIQ 1.0の出力では、少し物足りなく感じます。
また
iPadやタブレット製品はバッテリー容量が大きいぶん
高い出力で充電が可能なので、PowerIQ 1.0では充電可能だが遅い
というデメリットがあります。
- PowerIQは、自動的に機器に合わせた出力で充電する機構
- 最大出力は、5V/2.4A=12W
- iPhoneなら、断然オススメ
- アンドロイドスマホやタブレット製品なら、
高出力の充電に耐えれるため、後述のPowerIQ 2.0がオススメ
Ankerの技術② PowerIQ 2.0とは
PowerIQ 1.0と同様に
その機器に適した最大のスピードで急速充電を行う技術ですが、
改善ポイントは
- 最大出力が12W→18Wへとパワーアップ
- 最新のアンドロイドスマホやタブレットなども対応
この2点が大きくパワーアップ。
先ほどのPowerIQ 1.0の3つの規格
5V/1A=5W
5V/2A=10W
5V/2.4A=12Wに加え
12V/1.5A=13W
9V/2A=18W
という高出力で充電可能になりました!
例えばGalaxy S8では、Power IQ1.0→PowerIQ 2.0で
充電時間が2時間→1.5時間と30分も短くなります。
アンドロイドスマホをお持ちの方は
PowerIQ 2.0をオススメします。
もちろん
モバイルバッテリーでスマホに加え
タブレット端末も充電する予定の人はPowerIQ 2.0搭載のものがオススメです。
- 最大出力は、9V/2A=18W
- アンドロイドスマホは、断然オススメ
- スマホ+タブレットを充電する人にもオススメ
- 逆に、iPhoneのみ充電予定の人は、微妙かも・・・
そんなPowerIQ 2.0を低価格で実現しているのはこちら
PowerCoreシリーズの後継機であるPowerCore IIと
PowerCore Slimの後継機である PowerCore II Slimです。
Ankerの技術③ Voltage Boostとは
こちらは少し地味な技術になりますが、
ケーブルの損傷を抑えるものになります。
充電器の中にはケーブル抵抗が原因で
充電速度が遅くなるものがありますが、
Anker製品が搭載しているVoltageBoosは
充電速度の低下原因となるケーブル抵抗を和らげることが可能です。
これによりいつでもフルスピードで充電ができるようになります。
最強の充電規格 Power Delivery(PD)とは
PowerDelivery(PD)規格は現在最強の充電規格です。
Anker社の規格ではなく、世界共通の充電規格になります。
この機能を持っているモバイルバッテリーは
現在、本当に数少なく、ようやくちらほら出てきている現状です。
というのも、PDは
USB typeCという端子にのみ対応しており、
まだUSB typeCを持つ機器自体がそこまで多くありません。
USB type Cは最新のAndroidスマホで搭載されつつあり、
Appleの最新作、iPad Proにも搭載されたことで
注目を浴びました。
この手の話をする際に混合しがちな点が
USB typeC=PD対応ではないということです。
USB typeCは、あくまでUSBの形のみを表しているので
PD対応かどうかを必ず確認してください。
つまり、PD規格を用いた急速充電したい場合は
- 充電先(スマホ)
- 充電ケーブル
- モバイルバッテリー
この3つが全てPD対応かどうかを確認する必要があります。
PDってなんかめんどくさいな。
PDってそんなにすごいの?と疑問に思った方。
正直、PD規格は他の規格と雲泥の差があります。
なんとPD規格では
最大で100W(20V / 5A)という
超大容量の充電を行うことができます。
全力出せば、テレビやプリンターも給電できる実力を持っています。
しかし、現状そこまでの高出力をモバイルバッテリーで出して
受け止めきれる機器も多くないので、制限をかけています。
凄すぎる充電規格に機器が追いついていないのが現状です 笑
Anker製品では、PD対応と書いてある場合、
5V/2A=10W
5V/3A=15W
15V/1.6A=18W
9V/2.6A=23.4W
に対応しています。
約24Wの電力を送ることができるので
MacBookなどのPC類も充電可能になっているのが、
最も大きなメリットです。
PowerDelivery(PD)規格は
- USB typeCで用いられる現在最強の充電規格
- AnkerのPD対応製品の最大出力は、9V/2.6A=23.4W
- これによりMacbookなどのPCも充電可能に!(画期的!!)
そんなPD機能がある急速充電器のおすすめはこちら
PowerPort I PD – 1 PD & 4 PowerIQ

Quick Chargeとは?
さてここからは混同されがちな、
Quick Chargeについて見ていきましょう。
Quick Charge 1.0
Quick Chargeというのは、Ankerの技術ではなく、
元はQualcomm社の規格です。
あまり有名にはなりませんでしたが、
このQuick Charge 1.0では、5V 2A(最大10W)の
供給能力(充電能力)を持っています。
ここでおさらいとして
普通にPCなどのUSB給電について
把握しておきましょう。なんとなく実感として
USBで充電すると遅いな~と
感じてる方も多いのでは?それもそのはず。
USBはデータのやり取りをするものであって
充電するものではありません 笑現在、一般的なUSB2.0では5V 0.5A (2.5W)
最新のUSB3.0でさえ5V 0.9A (4.5W)の
給電能力しかありません。
Quick Charge 2.0
Quick Charge 1.0は正直
あまりUSB規格と大差なかったですが
Quick Charge 2.0では、
複数の電圧電流から自動選択を行います。
- 供給電圧は 5V, 9V, 12V, 20V
- 供給電流は 3A, 2A, 1.67A
- 最大出力は 18W
Quick Charge 3.0
さらにQuick Charge 3.0では、
細かく供給電圧が設定できるようになり
- 供給電圧は 3.6V~20V(200mV刻みで変化)
- 供給電流は 2.6A, 4.6A
- 最大出力は 18W
となっています。電圧を細かく設定できるようになった分
最大出力は変わらないものの、
より安定して高出力を維持できるといったところですね
Quick Charge 4.0
こちらがQualcommの最新型の規格になります。
- 供給電圧は 3.6V~20V(200mV刻みで変化)
- 供給電流は 2.6A, 4.6A
- 最大出力は 18W
というQuick Charge3.0と変わらないですが、
4.0ではPD(PowerDelivery)機能がついているものがあります。
Quick Charge4.0でPD動作時は
- 供給電圧は 3V~11V(20mV刻み)
- 供給電流は 1A~3A(50mA刻み)
- 最大出力は 27W
と桁違いの速度を出してきますね。
Quick Chargeもなかなかすごい技術なんですが
注意点があるとすれば、対応機種が最近のAndroid
ということですね。
iPhoneを使用している人は
Quick Chargeは不要です。
Androidの人はQuick Charge 3.0がついているのを
買えば安心ですが、正直2.0とあまり変わらない気もします。
最大出力変わらないですし。。。
まとめ
Anker(アンカー)の技術について
- PowerIQは出力を自動で調節する技術。
(iPhoneならPowerIQ 1.0で十分) - タブレットを充電する人はPowerIQ 2.0がオススメ
- QuickChargeはAndroidの人にオススメ。
- iPhoneの人は、PowerDeliveryがついているのを買うのもアリ
といったところですね。
Ankerが出している技術と他メーカーの技術が
混同されがちなのでまとめてみました。
参考にしてください


